最後の晩餐

最後の晩餐(2014)

塩(オブジェ、テーブルなど全て総量約1トン)

9m(長さ)x 0.72m(幅)x 1.22m(高さ)

オーストラリア南東部に広がるマレー・ダーリング盆地は、オーストラリア最大の食料生産地域(国内の生鮮食品の9割を生産)。しかし、大規模農業による過度の灌漑により、塩分濃度の高い地下水が地表に上昇する塩害が進行し、気候変動による高温少雨も重なって農業継続が困難となってきている。そのため、毎年55万トンの塩水を地下から汲み上げて、塩分濃度の高い地下水の増加を食い止めるようとしている。この塩水から精製した塩を用いたのが、本作である。2010年の9月から12月にかけての、マレー・ダーリング盆地の中心部にあるミルデューラでの滞在時に抱いた塩への興味をきっかけに、気候変動など地球規模の環境破壊に加え、放射能汚染、食品添加物、遺伝子組換え、農薬、化学肥料などによる食の安全性に対する疑念と不安をもとに制作した。

インタビュー動画、Hazelhust Regional Galleryにて製作時↓

Hazelhust Regional Gallery and Hazelhust Regional Gallery作成によるエデュケイションキット ダウンロード↓
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