スイートバリアリーフ

スイートバリアリーフ (2009)

砂糖、ベジタブルガム、発泡スチロール

サイズ可変

第53回ヴェネチアビエンナーレ出展時のオープニングパフォーマンスの動画↓

スイートバリアリーフ 第53回ヴェネチアビエンナーレ出展作品

世界規模で発生している珊瑚の白化現象が、近年の地球温暖化に加え、砂糖産業に起因する(砂糖キビ畑から河川を通して流出する農薬と化学肥料による)という研究をもとに制作した立体作品。Australian Institute of Marine Science(オーストラリア海洋科学研究所)における海洋生物学者への取材を通じ、彼らの協力を得て制作された。日本の沖縄とオーストラリアのグレートバリアリーフの河川流出による白化現象の影響を見たことも着想源のひとつ。植民地主義と複雑に結び付いた砂糖というメディアをメタファーとして用いることで、我々の消費の欲望が環境に与える影響を問いかけた。2009年ヴェネチア・ビエンナーレ出展作品(オーストラリア代表)。オープニングセレモニーでは、ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」に合わせたモデルによるダンスと、珊瑚に見立てたケーキを観客に振る舞うという、パフォーマンスも行った。

本作品は2009年ヴェネチアビエンナーレにオーストラリア代表として開催されたフェリシティー•フェナー(キュレーター)による代表3組のグループ展「Once Removed」に出展。他の豪州アーティスト(Vernon Ah KeeとClaire Healy&Sean Cordeiro)

モデル (Performers): Elena Bittante, Marginean Alexandra, Dafne Russo and Michela Dal Toso
コスチュームデザイナー: Zephyer Huang (Zephyer Graham)
振り付け師:Annalice Creighton