茨城県近代美術館で下記の展示会に作品を出品しています。
展覧会について
茨城県近代美術館(水戸市千波町東久保666-1)にて、「土とともに 美術にみる〈農〉の世界 ―ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで―」を2023年7月8日(土)より9月3日(日)まで開催いたします。近年、地球規模の気候変動や武力紛争によって生じる食糧危機が身近となるなか、わたしたちの命を支える〈農〉があらためて注目されています。本展では、日本やフランスの農村風景、農婦と子どもの姿、社会派の画家が描く農民運動、農業にまつわる現代アートなど、多彩な〈農〉のイメージを紹介します。日本各地の美術館などから選りすぐった約100点の作品により、美術にみる〈農〉の世界をお楽しみください。
出品作品
Still Life: The Food Bowl (2011)
塩
185cm(長さ) x 75cm(幅) x 105cm(高さ)
マレー・ダーリング盆地で採取された塩を使ったシリーズの第一弾。マレー・ダーリング淡水研究センターとサンライズ21の科学者の協力を得て、制作された。Still Life(スティルライフ)とは「静物画」のこと。国内食物主要生産地帯を意味する「Food bowl」であるマレー・ダーリング盆地が、塩害で農業被害を被っている現状を、植民地時代の中世ヨーロッパで流行した輸入されたエキゾチックで豪華な食べ物を描いた「静物画」をタイトルに、皮肉に表現した立体作品。