「ゴールデンピラミッド」(2018)
本金糸
5.1m x 5.1m x 4.8m
1862年のロンドン万国博覧会で、「The Victoria Gold Trophy」と称するピラミッドを模した記念碑が展示された。1851年から1861年までに、オーストラリア南東部ビクトリア州から英国に輸出された金の総量800トンと同等の体積をピラミッドで表現したものだった。《ゴールデンピラミッド》は、ビクトリア州の金の採掘地であったバララットにおいて制作した、サイトスペシフィックなインスタレーション。2500メートルの純金の糸で、金800トン相当のピラミッドの体積を表し、過去と現在、金の存在と不在、帝国と植民地、貧富というパラレルな構造を示唆した。
This project was supported by Vivid Lake Foundation for the Biennale of Australian Art, Ballarat.